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口呼吸の影響
東京都荒川区・台東区の皆様,こんにちは.茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 作業療法士の伊藤です.
少しずつ暖かい日が増え花粉症がつらいとの声が聞こえるようになりました。鼻水、くしゃみなどに悩まされ、うまく呼吸ができず息苦しいと感じている方も多いかもしれません。ところでみなさん、ご自分が普段、口で呼吸しているのか鼻で呼吸しているのか意識したことはありますか?実は口呼吸と鼻呼吸で身体への影響が異なります。
口呼吸とは?
口呼吸は、通常、鼻ではなく口から呼吸することを指します。口呼吸が長期間続くと、さまざまな健康上の問題が引き起こされる可能性があります。
口呼吸が引き起こす影響
- 鼻は空気を加湿し、微粒子を濾過する重要な役割を果たしています。口呼吸ではのどが乾燥しやすくなり、空気中の不純物が直接呼吸器官に影響を与える可能性があります。
- 口呼吸が続くと、歯の発育や顎の形成に影響を与えることがあります。歯並びや顔の形状に変化が起こる可能性があります。
- 口呼吸では、二酸化炭素が多く排出されるため全身への酸素供給が低下します(ボーア効果)。その結果、集中力の低下、疲れやすさ、運動時の息切れなどが起こりやすくなります。
- 口呼吸が睡眠中に続くと、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが高まります。口からの空気の流れが喉を乾燥させ、呼吸の安定性が損なわれることがあります。
鼻呼吸のメリット
対照的に、鼻呼吸は身体に数々の利点をもたらします。空気の浄化、湿度の調整、血液への酸素供給の最適化など、鼻呼吸の役割は多岐にわたります。人間の一日の呼吸数は2万回とも言われていますから、呼吸の仕方が健康に影響するのは当然と考えられます。
まとめ
口呼吸がもたらす様々な健康上の影響は避けて通れません。正しい呼吸法を身につけることは、全身の調和と健康に寄与する重要なステップです。鼻呼吸を取り入れ、口呼吸をしないようにすることで、より健やかな生活を手に入れることができるのではないでしょうか。
当院では薬物療法,物理療法,運動療法等により,痛みの改善や生活の質の向上を図っています.腰,肩,膝などお身体の痛みでお困りでしたら当院へご相談ください.
リハビリテーション科
作業療法士 伊藤
監修 茂澤幸右 (茂澤メディカルクリニック南千住 院長)