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膝の痛み
東京都荒川区・台東区の皆さん、こんにちは!
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 柔道整復師の飯田です。
10月後半にハーフマラソン大会に参加し、無事に完走出来ました。6月から完走を目標に週末練習をしてきたので一安心です。
大会参加後に歩行時や膝の屈伸時に膝の外側に強い痛みが出現し、膝の外側の上方を押しながら膝の曲げ伸ばしをすると、更に痛みが増したのでこれは腸脛靭帯炎だなと確信しました。
腸脛靭帯炎とは
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)とは、長時間のランニングなどを行った際に、膝の外側が痛くなってくる疾患です。腸脛靭帯炎の発症原因は必ずしもランニングに限定されませんが、ランニング動作でよく生じる為、「ランナー膝」とも呼ばれています。
初期のうちは運動中や運動を終えた後に痛みますが、安静にしていると痛みはなくなります。しかし、悪化すると、歩行時や安静時にも膝の外側に痛みを感じるようになります。
腸脛靭帯とは
腸脛靭帯はおしりの筋肉(大殿筋)ふともも外側の筋肉(大腿筋膜張筋)から始まり、すねの骨(脛骨・けいこつ)の前外側にあるガーディ結節いう膨らみにつながっています。
原因は1つだけではありません
原因は膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して炎症(滑膜炎)を起こし、疼痛が発生します。特にマラソンなどの長距離ランナーに好発します(ほかにバスケットボール、水泳、自転車、エアロビクス、バレエ等)。
発生の要因はオーバーユースです。過剰なランニング時間と距離、柔軟性不足(ウォームアップ不足)、休養不足、硬い路面や下り坂、硬いシューズ、下肢アライメント(内反膝、O 脚)など、さまざまな要因が加味されています。
治療法は?
オーバーユースのため保存療法が原則です。第1に局所の安静、つまり、ランニングの休止が重要です。次に、大腿筋膜張筋など股関節外側部を主としたストレッチ、アイシングを徹底します。さらに消炎鎮痛剤の投与や、超音波などの物理療法を行います。いったん症状が出現すると、簡単には消失しないので発症初期の決断、適切な休養期間が大切です。
当院では薬物療法、物理療法、運動療法等により、痛みの改善や生活の質の向上を図っています。腰、肩、膝、足などお体の痛みでお困りでしたら当院へご相談ください。
リハビリテーション科
柔道整復師 飯田 浩史
監修 茂澤幸右(茂澤メディカルクリニック南千住 院長)