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手の痛み
東京都荒川区・台東区の皆さん、こんにちは!
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 柔道整復師の飯田です。
最近、性別に関係なく手の親指の付けの痛み来院される方が多くいらっしゃいます。
話を伺ってみると「急に痛みが出だして、暫く我慢していたが・・・」「湿布を貼って様子を見ていたが痛みが変わらないので病院に来ました」との話。
ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
長母指外転筋(親指を広げる筋肉)短母指伸筋(親指を伸ばす筋肉)と、この2本の筋腱が通るトンネル状の腱鞘が擦れて炎症を起こし、手首に痛みを生じさせる腱鞘炎のことです。親指を曲げ手を握り、手首を小指側に曲げると痛みが強くなったり、動きの制限が見られます。腫れや、熱感、押して痛むこともあります。
原因は?
①手の親指や手首をよく使い、負担がかかる方
②女性ホルモンの変化の影響
A 妊娠、出産期の女性はプロゲストロンという、妊娠の維持に必要なホルモンが通常よりも多く分泌されます。一方、卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンは減少します。このプロゲステロンには2つの腱(長母指外転筋、短母指伸筋)を包んでいる腱鞘を収縮させるとういう作用も持っていることから、腱の滑りを悪くする原因の一つと考えられています。
B 更年期(50~60代)の女性は卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンが閉経に伴い急激に減少していきます。エストロゲンは女性らしい体つきを作る働きや、髪や肌の潤いを保つ働きだけでなく、腱や関節を柔軟に保つという作用を持っている為、減少する事で腱や腱鞘が炎症を起こす原因になると考えられています。
治療は?
物理療法・・・超音波治療、低周波治療、微弱電流治療により、痛みを和らげ回復を促します。
固定・・・・・包帯固定、装具固定などで使用頻度を押さえ、痛みを和らげ回復を促します。
注射・・・・ステロイドが含まれ、鎮痛と回復を促す効果があります。
薬・・・消炎鎮痛薬内服薬、湿布で鎮痛と回復を促します。
運動器リハビリテーション・・・理学療法士、作業療法士が痛みを発生させる原因と考えられる身体の使い方の指導、手技療法などで痛みを和らげ回復を促します。
ただし、今までと同じ様に手指を使っていては、回復のスピードが遅いので負担の掛かる動きは減らして頂くなど患者さん本人の自覚が大切になってきます。
トレーニング方法、腰、ひざ、肩、頚、手、足のお悩みの方は是非当院の受診やリハビリテーション科にご相談下さい。
リハビリテーション科
柔道整復師 飯田 浩史
監修 茂澤 幸右(茂澤メディカルクリニック南千住院長)