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『子供の骨折』について
荒川区・台東区の皆さんこんにちは。茂澤メディカルクリニック
リハビリテーション科 柔道整復師の福岡です。
最近日中は春の暖かさを感じつい薄着で外出したくなりますが、
まだ朝晩は気温も低いので風邪など引かぬようご自愛ください。
さて、今回は小児の骨折についてお話したいと思います。
『子供の骨折』とは骨の成長が完了するまでを指します。
成長は個人差、男女差がありますが、一般的に女子は14~15歳、
男子は16~17歳といわれています。そして子供の骨でも乳児期、
幼児期、思春期では異なった特徴があります。
乳児期は成人の骨よりも100個程多く存在し、そのほとんどを
軟骨細胞が占めています。この時期は骨格形成と成長が急速に
行われていますが、骨密度(骨の強度)は低いのが特徴です。
5ヵ月※軟骨細胞はレントゲンには映らない
10ヵ月
幼児期はこの骨密度がどんどん増加していきますが骨は柔軟性が高く、
また自家矯正能力も高いので、骨折をしても若木のように折れ多少の
変形(折れ曲がったり、短縮したり)があっても治癒過程で元に戻ることが
多いです。この時期は足首を捻挫すると靭帯損傷よりも骨折となります。
6歳
思春期は骨密度も急激に加速し、軟骨細胞が骨の細胞に置き換わっていく為
骨の成長が終了していき、それに伴い自家矯正能力も低下していきます。
身長が急激に伸びるこの時期は成長に骨の強さが追い付かず骨折をしてしまう
事も多くあります。
11歳
15歳
そして子供の骨折の治癒過程でしばしばみられるのが過成長と成長抑制です。
過成長は骨折の治癒機転に伴う血流の増加によって、骨端軟骨板
(こったんなんこつばん)での成長が促進されることによるものです。
また反対に骨端軟骨板が存在するため、そこに傷害が加わると長径成長の抑制
で短縮や変形が起こることがあります。
骨折した場所や程度等により子供の骨折(手術を必要としない治療が基本)でも
手術を必要とするので注意が必要です。子供の外傷、障害でお悩みの方は是非
当院の受診やリハビリテーション科にご相談ください。
リハビリテーション科 福岡
監修 茂澤健一(茂澤メディカルクリニック院長)