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荷物を楽に持つには
東京都荒川区・台東区の皆様,こんにちは.茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 作業療法士の伊藤です.
通勤や通学,買い物など,私たちは日常的に手に何か荷物を持って移動していることが多いものです.仕事や子育てで重いものを持つ習慣がある方は慢性的な首の痛み,肩の痛み,腰の痛みを感じているかもしれません.
ところで皆さん,ご自分が荷物を持つときにどの指を使って持っているか意識したことがあるでしょうか.おそらくほとんどの方が無意識に荷物を持ち,二の腕や手首に疲れを感じているのではないかと思います.
そこで本日は楽に荷物を持つコツをお伝えしたいと思います.
では実際に荷物を持ってみましょう.なるべく重いものを持つ方がわかりやすいです.
まず,立った状態で親指,人差し指,中指の3本で荷物を持ってみましょう.首や二の腕の力こぶのあたりに力が入り時間が経つにつれて疲れや痛みを感じてくるかもしれません.
では次に,小指,薬指,中指の3本で持ってみましょう.二の腕の後ろの方,背中に力が入るのを感じるのではないでしょうか.荷物を軽く感じる方もいるかもしれません.
親指は二の腕,胸につながっているため,親指を使うと腕の前面や胸が引っ張られるように感じられるのです.
一方,小指は腕の後面や背中につながっているため小指を使うと背中に力が入るように感じます.背中の筋肉は大きいのでその分大きな力を出すことができます.そのため荷物を軽く感じるのです.
物を持つときに限らず,電車のつり革につかまる時やドアノブを開ける時など,腕を使うときは小指を意識すると背中の力を使うことができるため動作が楽に感じられるはずです.首肩に慢性的な凝り,痛みを感じている方はぜひ試してみてください.
腰,肩,膝の慢性的な痛みでお困りでしたら当院へご相談ください.
リハビリテーション科
作業療法士 伊藤
監修 茂澤健一 (茂澤メディカルクリニック院長)