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子供の寝違え
東京都荒川区・台東区の皆さん、こんにちは。
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 柔道整復師の福岡です。
今回は子供の寝違えについて取り上げたいと思います。
ほぼ毎日とんでもない寝相で寝ている5歳の息子が、先日の朝、首が痛くて
動かせないと泣きながら訴えてきました。
小さい子供は関節、筋肉ともに柔軟性が高いので大人ほど寝違えを起こすこと
はなく、寝違えても1~2日で良くなることが多いです。
寝違えたら、患部を揉んだりせず頭の重みが首にかからないように仰向け
で寝かせ、首周りを温めてあげてください。
1~2日で元気になれば問題ありませんが、子供の首の痛みには注意した方が
よい疾患もあります。
『環軸椎回旋性亜脱臼(かんじくついかいせんせいあだっきゅう)』という、
首を左右に振る動作に必要な関節から骨が外れかけた状態になるもので、
骨や靭帯が未発達の子供にみられます。
原因の多くは、中耳炎(ちゅうじえん)や上気道炎(じょうきどうえん)、
扁桃炎(へんとうえん)などの炎症によって関節を支える
周囲の靭帯が緩むためと考えられております。
頭部に衝撃が加わることで炎症を起こして発症するケースもあります。
通常炎症が鎮まれば自然に治りますが、なかなか痛みや首の傾きが治らない
場合には治療が必要になる場合もあります。
また発熱がある場合は、細菌やウィルスが原因の『髄膜炎(ずいまくえん)』
や、自己免疫疾患の『川崎病(かわさきびょう)』という病気の疑いも
ありますので、1~2日経ってもお子さんが首の異常を訴えている場合には、
当院の受診をお勧めします。
リハビリテーション科
柔道整復師 福岡
監修 茂澤健一(茂澤メディカルクリニック院長)