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腰にやさしい座り方
東京都荒川区・台東区の皆様,こんにちは.茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 作業療法士の伊藤です.
高齢者のワクチン接種がはじまり,当リハビリテーション科を訪れる患者さんも「予約はとれるのか」,「どんな副反応が出るのか」など,ワクチンへの期待と心配が入り交ざっているようです.
まだまだ安心できる状況ではないですが,少しずつ良い方向に進んでいると信じています.「明けない夜はない!」ですからね.
さて皆さん,ご自分が普段どんな風に座っているか知っていますか.
以下は患者さんに待合でお待ちいただいている時によくみられる座り方です.
いかがですか?こんな座り方していませんか?
実は腰痛など身体の不調は,座り方とも深く関係しています.上のような座り方はいずれも椎間板という背骨のクッションを圧迫し,腰の痛みや足のしびれの原因となっています.
ではどのように座れば腰に負担が少なくなるのか.腰にやさしい座り方を練習してみましょう.
①鼠径部(脚の付け根,太ももを上に挙げたときに折れ曲がるところ)に手を差し込む.
②差し込んだ手をさらに深く鼠径部に差し込み,そこから折れ曲がるように体幹を前傾する.
③手をさらに深く鼠径部に差し込むようにしてお尻を椅子に下ろす
④手を膝の上におく
ちなみに普通に立った状態から何も意識せずに座ると以下のようになります.
骨盤が後ろに傾いているのがおわかりでしょうか.
鼠径部に手を差し込んで座ると骨盤を立てて座ることができ,椎間板の負担が少なくなります.
実際にやってみると腰が伸びて楽な感じが得られるのではないでしょうか.
腰痛をはじめとした身体の不調の原因は,不適切な身体の使い方にあることも多いです.
ご自分でできる治療法としてまずは腰にやさしい座り方を身につけることをお勧めします.
リハビリテーション科
作業療法士 伊藤