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症状を伝えていこう!
東京都荒川区・台東区の皆さん、こんにちは!
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 理学療法士の福山真樹です。
運動器リハビリテーションは主となる疾患への運動療法等を実施していきます。例えば、肩の痛みがきっかけで受診して肩関節周囲炎の診断がつき、肩に対して関節可動域訓練、運動療法などを実施していきます。
肩の状態を知る為に検査や問診(症状についての質問)を進めていく中で、以前は他の部位が痛かった、もしくは、現在も痛みがある、といった訴えを聞くことがあります。
現在ある痛み等で困っている部位の話を聞くことはもちろん重要ですが、過去の怪我や他の部位で長く続いた痛み等のお話は、現在困っている部位の状態を正確に知るために、貴重な情報となる場合があります。
肩を例に挙げると、猫背と言われる背中が丸くなった姿勢では、腕を上げにくくなることから、肩の動きを出すために背筋を伸ばす運動も実施していきます。
しかし、猫背となっている原因に腰痛がある場合は、腰痛を和らげることも検討する必要があります。
つまり、身体の各関節や部位はそれぞれが密接に関連しており、受診のきっかけとなった主症状だけでなく全身にわたり注意を払いながらリハビリテーションを実施していきます。
もしかしたら回復過程で、痛みの部位が変わっていくこともありえます。
しかし、ご利用者の中には目的とする部位以外に痛みなどがあっても、スタッフへ伝えることに消極的である場合があります。
理由に、目的とする部位より痛みが軽いもしくは違和感程度であること、主症状とする部位には関係ないと思った、スタッフに遠慮してしまう等があります。
私達スタッフも、主症状に関連することは聞き取りを行ってまいりますが、ご自身で気が付いたことがあれば、遠慮せずにお声がけください。そして、一緒に目標を目指していきましょう。
当院では、体力や痛みに対する積極的なリハビリテーションを行っていますので、お気軽に医師・リハビリテーション科までお問い合わせください。
リハビリテーション科
理学療法士 福山真樹