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足のアーチ
東京都荒川区・台東区の皆様,こんにちは.
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 作業療法士の伊藤です.
本日は足にある3つのアーチについてお伝えします.
私たちの足には下のイラストのように内側縦アーチ,外側縦アーチ,横アーチという3つのアーチがあります.
これらは二足歩行をする人間が進化の過程で獲得した特徴であり,骨,靭帯,筋肉で構成されています.
歩く際に床を強く蹴ったり,衝撃を吸収したりと重要な役割を果たしています.
人間は歩き始めたばかりの幼児の頃は足のアーチが未熟で誰でも扁平足なのですが,成長する過程で3歳以降徐々にアーチが出来上がってきます.
ところが,最近10代,20代の患者さんで足のアーチが崩れた状態,扁平足を多く拝見します.
一昔前に比べて外で遊ぶ機会や歩く機会が減り身体活動が少なく足を使わなくなっているからでしょうか.
アーチを構成する筋力が低下しているとも考えられます.
アーチが低下した足は緩くて柔らかく弱いため床からの衝撃を吸収できず,膝や腰,首にまで衝撃を伝えてしまい全身に不調を及ぼすことになります.
残念ながらアーチが低下した足の靭帯の強度を戻すことはできないのですが,筋肉を鍛えることでアーチを回復させることができます.
そこで足のアーチを回復させるエクササイズをひとつご紹介します.
1.踵をつけつま先を約20°開いた状態で立ち,できるかぎり左右の内腿をつけるようにする.
2.踵を離さずに,足部内側を引き上げながらつま先立ちになる.このとき親指が床から浮かないように注意.
足は身体の土台です.
建物も基礎が弱ければ崩れやすいように身体も足部が弱ければ全身に影響を及ぼします.
ご自身の足がどうなっているか一度確認してみてはいかがでしょうか.
リハビリテーション科
作業療法士 伊藤