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背骨が曲がっている
東京都荒川区・台東区の皆様こんにちは。
茂澤メディカルクリニック 柔道整復師の福岡です。
今回は子供の特発性側弯症(とくはつせいそくわんしょう)についてご紹介
したいと思います。
後ろから見たとき背中の骨(脊椎)が横にカーブを描くように曲がっている状態を側弯症といい、子供に影響を与える側弯症にはいくつかタイプがあります。
脊柱側弯症のうち80%前後を占め圧倒的に多いタイプが特発性です。
特発性側弯症は幼児と小児に発症しますが、多くは10歳から成長が終了するまでの間に発症し、男女差は女子が男子より5~7倍発症すると言われています。
特発性とは原因がわからないという意味で、家族内発生が多いことから遺伝の関与が考えられますが、特定の遺伝子は明らかになっていないようです。
どうやって側弯を疑うの?
日常生活の中ですと、一緒に入浴した際に背中を見て気付いたり、洋服を買うときに両肩や背中がしっかりと合わない、スカートの丈が左右違っている等で気付くことがあります。
また、立位検査や前屈検査で体型が左右非対称であることからみつけることもできます。
立位検査
- 肩の高さに左右差はありますか?
- 肩甲骨の高さと突出具合に左右差
はありますか?
- 腰のくびれの曲がり具合に左右差
はありますか?
前屈検査
- 膝を伸ばしたまま両方の手のひら
を合わせて、肩の力を抜いた状態
でゆっくりおじぎします。
肋骨や腰の高さに左右差はありま
すか?
そのままで大丈夫?
側弯症のすべてが高度の変形に進行するわけではなく、多くの側弯は軽度のまま成長の終了を迎え、とくに治療の必要はなく経過観察だけで将来的にとくに障害を残す事もありません。
年齢や弯曲の型、程度などが参考になったりしますが、特発性側弯症が進行するかどうかを予測することは難しいところもあります。
側弯は成長に伴って進行することも多く、高度の側弯になると容姿の問題からの心理的ストレスがあったり、腰痛や背部痛、肺活量低下などの呼吸機能障害、まれに神経障害を伴うこともありますので、早期発見・早期治療は重要となります。
また側弯症を正確に診断するためには、最終的に医師によるレントゲン検査が必要ですので、側弯症かなと思ったら是非当院までご相談下さい。
茂澤メディカルクリニック
リハビリテーション 福岡