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子供が腕を動かさない!
東京都荒川区・台東区の皆様こんにちは。
茂澤メディカルクリニック 柔道整復師の福岡です。
休校・休園が続き外出自粛もあって1日中自宅で過ごす子供も多いですね。
今回は幼児の怪我について取り上げたいと思います。
私にも3歳になる息子がおり、毎日家中を動き回ってます。
ある日息子が、ソファー目掛けて突っ込む遊びを繰り返していたところ、右腕をだらんと下げ半泣きの状態で手が痛いと訴えてきました。
私は一瞬何が起きたんだろう?手首を捻ったのかな?と思いました。
肘内障とは?
腕を強く引っ張ったり、腕を引き込むようにして転倒する事で、肘が抜けてしまう肘内障(ちゅうないしょう)という外傷があります。
これは肘の前腕にある橈骨(とうこつ)という骨が、橈骨輪状靭帯(りんじょうじんたい)という、その橈骨が抜けないよう固定されている靭帯から、外側に外れてしまった亜脱臼(あだっきゅう)という状態をいいます。
年齢的には2歳から6歳くらいに多く、習慣性になると寝返りで外れる事もありますが、成長して骨格がしっかりしてくると、このような亜脱臼は無くなっていきます。
元に戻す作業は比較的簡単で、しっかりとハマればすぐに動かせるようになります。
症状は?
腕をだらんと下げた状態や、手のひらを内側にして支える姿勢だったりします。
動かそうとすると嫌がり、腕を挙げようとしません。腫れや皮下出血はなく、痛みについては、前腕や手首という事もあり、必ずしも肘が痛いと訴える訳ではないので、よく観察してあげて下さい。
そのまましていたら?
抜けたままにして放置していると戻す作業が難しくなったり、稀ではありますが、時間が経過し過ぎると靭帯が硬くなり手術が必要になるケースもあります。
また、保護者が見ていて原因のはっきりしている場合はさほど心配ありませんが、監視下になく急に痛がり泣き出した場合は、腕や鎖骨の骨折も考えられますので、まずは当院までご連絡下さい。
リハビリテーション科 福岡孝俊