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熱中症に注意して運動を!
東京都荒川区・台東区の皆さん、こんにちは!
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 柔道整復師の飯田です。
週末に爽快感と運動不足解消に時々ランニングをしています。暑くなってきたので熱中症に注意して運動することが大事です。熱中症予防の為に調べてみました。
ランニング中に熱中症になりやすい理由はいくつかの要因が絡んでいます。以下にその主なメカニズムとリスク要因を説明します。
1. 高い体温負荷
ランニング中は身体が活発に動き、筋肉の活動によって体温が上昇します。特に暑い環境では、周囲からの熱の吸収もあり、体温が急速に上昇します。この過熱が続くと、身体の熱調節機能が限界に達し、熱中症のリスクが高まります。
2. 水分および電解質の喪失
ランニング中は汗を大量にかくため、水分と電解質(特にナトリウムやカリウムなど)が失われます。この水分と電解質の喪失が進むと、体液のバランスが乱れ、熱中症の発症リスクが増加します。特に長時間の激しい運動や高温多湿の条件下でのランニングでは、この影響が顕著になります。
3. 熱調節機能の限界
健康な人でも、身体は一定の範囲内で熱を調節する能力がありますが、運動中や高温環境下ではその制限に達することがあります。特に高湿度の場合、汗が蒸発しづらくなり、体温調節がさらに難しくなります。
4. 個人の体質や適応能力
個人差も大きな要因です。熱に対する適応能力や身体の耐熱性は人それぞれ異なります。また、事前に適切な準備や水分補給を行っていない場合、熱中症にかかりやすくなります。
5. 脱水と血流の変化
ランニング中に脱水が進むと、次のような状態が生じます:
- 血液中の水分の減少: 脱水が進むと、体液の水分が減少し、血液の濃度が高まることがあります。これにより、血液の容積自体は変わりませんが、血液の水分量が減少します。
- 血流の影響: 脱水により血液が濃縮されると、血液の粘性が高くなり、心臓に負担がかかる可能性があります。これにより血流の速度が遅くなることはありませんが、心臓が十分に効率的に血液を送り出すために余分な力を必要とするかもしれません。
したがって、ランニング中に脱水が進むと血液中の水分が減少し、血液の濃度が増す可能性があるという点を把握しておくと良いでしょう。これにより、体内の水分バランスを保ちながらランニングを行うことが重要です。
対策と予防
ランニング中に熱中症を予防するためには、以下のような対策が重要です:
- 適切な水分補給:定期的に水分を摂取し、体重の減少を防ぐために適切な量の水やスポーツドリンクを飲みましょう。
- 適切な服装と装備:通気性の良い服装を選び、帽子やサングラスを着用して直射日光を避けます。
- 適切な時間帯の選択:特に暑さが厳しい時間帯を避け、朝早くや夕方など、気温が比較的低い時間帯にランニングを行います。
- 休憩とクールダウン:適度な休憩を取り、運動後はクールダウンを行い体温を下げます。
これらの対策を実施することで、ランニング中の熱中症のリスクを低減し、安全かつ健康的にランニングを楽しむことができます。
当院では薬物療法、物理療法、運動療法等により、痛みの改善や生活の質の向上を図っています。腰、肩、膝、足などお体の痛みでお困りでしたら当院へご相談ください。
リハビリテーション科
柔道整復師 飯田 浩史
監修 茂澤幸右(茂澤メディカルクリニック南千住 院長)