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睡眠の大切さ
東京都荒川区・台東区の皆様,こんにちは.茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 作業療法士の伊藤です.
12月に入って一段と寒くなりましたね.日の入りも早くなり夜の時間が長くなりました.みなさんは毎日夜の時間をどのように過ごされていますか?遅く帰宅し,遅い食事をし,テレビを観たり,家事をしたりして気付けば就寝は午前0時を過ぎていることも多いかもしれません.
リハビリテーションでは患者様がどのような生活をされているのかお話を伺うことが多いのですが,よく眠れているかどうかは気になるポイントです.よく眠れないと訴える患者様も多く,どうしたら眠れるのか悩ましいこともあります.
私たちにとって睡眠は肉体的にも精神的にも身体を修復する機会となっています.睡眠サイクルは身体を修復することと心理的に修復することに分けられ,入眠した後,睡眠の前半は身体を修復することに多くの時間が費やされ,睡眠の後半は精神を修復するために多くの時間が費やされます.年齢が若いと心理的に修復する睡眠に多くの時間が費やされ,年齢が高くなるにつれて身体的に修復する睡眠に多くの時間が費やされるようになります.不安や抑うつ状態,不健康な睡眠習慣により睡眠パターンが妨害されると,身体の自然な修復能力が阻害されます.不眠が長期間にわたると必要とされる身体の修復ができず,結果疲労や疼痛が強まってしまいます.
不眠に悩んでいる方は睡眠薬に頼ることもあるかと思いますが,副作用を考えると長期間の使用は好ましくありません.では,薬に頼らずに睡眠を改善する方法をいくつかみてみましょう.
1.睡眠パターンを確立する
週末も含めて毎晩同じ時間に床に就きましょう.長時間の昼寝は夜間の睡眠を妨げます.昼寝は25分以内に留めましょう.
2.寝床は睡眠だけに使う
寝床で読書をしたり,食事したり,テレビを観たりしない.寝床は寝るところと決め,環境を整えましょう.
3.飲酒に注意
アルコールは入眠を促しますが,途中目を覚ましやすく良質な睡眠を妨げます.お酒を飲まないと眠れないと感じている方は要注意です.
4.刺激のある活動をしない
就寝前の刺激的な音楽,映像,会話は避けましょう.リラックスできる音楽を聴くなど,精神的に穏やかなことをしましょう.
よい睡眠は生活のリズムが整い,快適なこころとからだへ導きます.生活習慣を変えるのは難しいことですが,長期にわたる不眠は徐々に体を蝕んでいきます.不眠に悩まれている方,まずは一つでもできることから習慣を変えてみませんか.
腰,肩,膝の慢性的な痛みでお困りでしたら当院へご相談ください.
リハビリテーション科
作業療法士 伊藤
監修 茂澤健一 (茂澤メディカルクリニック院長)