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子供の腰の痛み
東京都荒川区・台東区の皆様こんにちは。
茂澤メディカルクリニック 柔道整復師の福岡です。
依然としてコロナ禍で夏休みに突入してしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私は3歳になった息子の自転車の練習に付き合う日々を送っておりますが、中腰で自転車を支えながら走っている為、腰の痛みが慢性化しております。
そこで今回は、子供の腰痛について取り上げたいと思います。
腰椎分離症(ようついぶんりしょう)って?
主に背中を反らしたり腰をひねる動作、ジャンプからの着地などをするスポーツでオーバートレーニングによって骨の成長が未成熟な同じ部位に繰り返し負担がかかる事で、少しずつ腰の骨に亀裂(疲労骨折)が生じ、更に骨折部分が割れてしまう成長期のスポーツ障害を腰椎分離症といいます。
とくに男児に多く、傾斜が強く圧力を受けやすい骨盤に近い腰骨(第5腰椎が90%)に発生します。
症状は?
運動した時に痛みを訴える事が多く、腰を後ろに反らしたり、捻ったときに痛みが強くなるのが特徴です。
症状が進行して神経(坐骨神経:ざこつしんけい)が圧迫されると、お尻や足に痛みやしびれが起こる事もあります。
予防法はある?
成長期にはとくに骨が成長し、筋肉や腱は相対的に短縮しますので太ももの裏側の筋肉は硬く短縮した状態(タイトハムストリングス)になっています。
すると筋肉が付着する骨盤の動きが制限されますので、腰を曲げたり反らしたりする運動はより腰の骨に負荷がかかるようになります。
そこで大事になるのが硬く短縮した筋肉を緩めるストレッチです。
自宅でも簡単にできるストレッチを1つご紹介します。
『ジャックナイフストレッチ』という方法です。
しゃがんで左右の足首をしっかり握り、胸と太ももをくっつけます。
胸と太ももが離れないようにしたまま、膝を出来るだけ伸ばして10秒間キープします。
これを3~5セット、朝晩2回行ってください。
このストレッチは腰椎の前屈と骨盤の前傾を改善し、太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)とふくらはぎ(下腿三頭筋)の柔軟性を高めることで疲労骨折を
予防することができます。
さらに、股関節が硬いと腰椎に捻り方向の負荷が加わりやすくなりますので、股関節と周りの筋肉のストレッチも重要です。
そのままでも大丈夫?
1週間程度で痛みも無くなりスポーツも再開できるようなら然程心配はないかと思いますが、2週間以上痛みを訴える場合は腰椎分離症を疑います。
分離症をそのまま放置すると病期によって長期間の治療を必要とすることにもなります。
子供のスポーツ障害の中でも早期治療が重要となり、早期発見にはレントゲンやMRIなどが必須になりますので、お子さんが腰の痛みを訴えた時は是非当院
までご来院ください。
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科
柔道整復師 福岡孝俊